「安心安全と豊かなコミュニケーション」をコンセプトにした、
ねこ向け賃貸マンション
日本では建築基準法や消防法の関係上、バルコニーを猫のために囲う、いわゆる「Catio」は、設計初期段階から検討していなければ実現できない仕様である。本物件では、これを「Safety Balcony」として新築時から計画に組み込み、実現した。
また、「囲う」が「閉じる」にならないよう、外装・内装に同じタテ格子をまとわせ、光と風を透かすデザインとした。
ファサードは、日影規制により3階からセットバックする構成となり、難しい形状となったが、オーナー邸のルーフバルコニーという広く取れた場所を、猫と楽しむ庭「Catio」とし、「Safety Balcony」とつなげることで、猫が広く使用できるように工夫した。
※専有部の工夫については、ギャラリー下部のPDFを参照できます。
(Maison de Takaya専有部設計説明.pdf)
New Construction/東京都
設計・監理:一級建築士事務所 かねまき・こくぼ空間工房(意匠)
アスプル建築設計室 (共同設計)
鈴与三和建物株式会社 一級建築士事務所(構造・設備)
株式会社 トクゾウ(造園)
施工: 鈴与三和建物株式会社
竣工: 2026年2月
Maison de Takaya 専有部設計説明
Skip to PDF content内部は、オーナー邸だけでなく賃貸住戸においても、専有部の猫用通路はヒトの動線に合わせて設計し、完全室内飼育の猫にとって重要な「広さ=空間数」を確保できるよう配置した。
ヒトと猫が日常の中で絆を深められる仕掛けと、ヒトの家事の負担を軽くする工夫、猫が無理なく楽しく過ごせる工夫を実現した。
「Safety Balcony」や窓の安全格子といった工夫は、猫の飛び出しや転落を防ぐと同時に、災害時に室内に留まりながら避難生活を送る「在宅避難」にも対応でき、日常の安全と非常時の備えを両立させている。
キッチンにもバルコニーと同じ縦格子を採用し、内外のデザインに統一感を持たせながら、調理中の猫の出入りを制限、危険な食材や洗剤からも守っている。
安全・安心への配慮は敷地内の植栽にも及び、猫にとって安全な樹種を選定した。壁は調湿性のある紙クロスとしっくい塗料を採用し、空気環境を整えている。
トイレ内には猫用トイレスペースを確保し、猫が安心して排泄できるようにするとともに、臭気対策にも配慮した。同スペースには、排泄から個体の健康管理ができるペットテックトイレを設置できるよう専用コンセントを設け、個体管理のしやすさにも対応している。

























